1月25日19時から 国分寺駅のリオンホールで行われた研修がとても良かったので、今日はそのお話をします。
横山歯科医院の横山雄士先生と日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックの古屋裕康先生を講師にお迎えして、「摂食嚥下」の概要の講義とグループワークを行い、症例について「食べたい」をかなえるためにどんな連携が必要かを話し合ました。
参加者は医師・看護師・管理栄養士・言語聴覚士・作業療法士・理学療法士・ケアマネ・地域包括支援センター相談員・市職員など多職種にわたり、それぞれの立場から知恵を出し合い、食べる喜びを支えるために協力しながら意見をまとめました。
異職種交流は、新たな視点に気付かされ、新しく信頼出来る仲間が増えたと感じられるものでした。
私は、利用者様の嚥下の評価で横山先生の訪問診療に同席させていただいたことがあります。
経管栄養だった方でしたが、カメラのついたファイバースコープを挿入しながらご自宅のテレビとつないで、ご家族と一緒に試食のゴックンの画面を、かたずを飲んで見守りました。
先生が「飲み込めていますよ、少しづつお口から食べる練習を始めましょう。」とお話しされた時の、ご本人・ご家族のうれしそうな笑顔に思わずバンザイをしました。
すでに1年以上がたちますが、その方は今も、ご家族が用意してくれるお食事を楽しみにされています。
お看取りを覚悟で家に連れ帰ったご家族にとっても、ご本人にとっても、お口から食べられるようになったことは大きな希望であり、生きることの、介護をがんばることの、強力なモチベーションとなったと思います。
私にとっても、心を動かされる出来事でした。
一人では解決が難しいことも、チームで取り組むことで、解決できる可能性があります。
まさに、食支援は究極の多職種連携だと思います。
さくらんぼでは、日々ご利用者様の思いに寄り添い、大切にしていることを考え、悩みながらも、心ある仲間と前に進んでいます。
投稿者 S・I
✱春はもうすぐです。湯島天神の枝垂れ梅も咲き始め、新宿御苑では水仙の花が満開です。
季節の花の美しさは、見る者を幸せにしてくれます。