ご近所さんから、久しぶりにお茶のお誘いがあり、気軽に顔を出しました。
リビングの傍らに、横長のテーブルに白いレースのテーブルかけがかけられ、たくさんのお花、季節のフルーツ、手作りのお菓子、竹の皮に包まれたおこわ、そして美しい水色の提灯にぼんやりと明かりがともされておりました。真ん中には今年春に旅立たれたご主人のお写真とお位牌・・、今年初めてのお盆、東京は7月にお盆をする風習があり、地方では8月のところも多いと聞きます。
80歳を過ぎ、ご主人を亡くし、お一人で、時には涙しながらも笑顔で凛として生活していらっしゃるお姿を見ると、思わず声をかけてしまいます。
お盆やお彼岸、命日、月命日、人が集まり、亡き人を忍ぶ事で悲しみを癒していく先人の知恵をお借りするのが一番穏やかな気持ちになれるのかも知れないと思えるのです。
以前は病院でお迎えを待つのが通常でしたが、毎年、ご自宅でお看取りされるご家族が多くいらっしゃいます。